新型コロナウイルスに感染して発症したとき、どのように病院にかかったら良いかなど、その時に色々と調べる必要があった。
あくまでも一体験談ではあるので、実際にかかるときには違うかもしれないが、大まかな流れとしては参考になると思う。
また、普段はあまり接することのない保健所が、コロナ禍のなかでどのような対応をしてくれるのかというのも合わせて紹介したい。
発症(発熱)時の病院にかかる流れ
当初は、新型コロナウイルスに感染したという自覚はなく、ぜんそくの症状が現れた。その3日後に発熱が見られた。
コロナ禍で発熱ということで、直接病院にかかることは危険だと思い、自宅近くの総合病院のホームページで確認。
「発熱外来」への案内があったので、電話で確認してから向かうことにした。
① 症状の発現(喘息のような咳の症状 + 発熱(体温37.5度以上))
② 病院の発熱外来へ電話
③ 病院の指示を仰ぎ病院へ(駐車場で待機)
④ 車の中から看護師による問診、抗原検査、PCR検査
⑤ 抗原検査の結果を知らされる(15分くらい)
「抗原検査で陽性が出たので、後日に保健所から連絡が来るPCR検査も「陽性」になると思われます」と言われる
⑥ 車から出て、簡易に作られた診療場所で医師の診察
⑦ 会計、処方箋(解熱剤などの薬が出る)
⑧ そのままどこも寄ってはならず、家に帰り外に出てはならない
⑨ 2日後に、病院から「PCR検査が陽性となりました」と連絡が来る
病院で抗原検査が陽性になった時点で「このまま家に帰って、外に出ないでください」と言われたことが精神的に追い込まれるようだった。
動作の準備だけでなく、心の準備も必要になってくる。
コロナウイルス感染確定後の保健所がしてくれた対応
普段、ふつうに暮らしているだけでは保健所が何を行なっているのか見えにくい。
会社を辞めてから国民健康保険に入ると、健康診断や各種予防接種券などを年齢に応じて送ってくれるなどは分かってきた。
今回、パルスオキシメータを持ってきてくれた職員や、電話で対応してくれた保健師など、さまざまな方々の協力が本当にありがたかった。
① 病院からPCR検査の陽性になった連絡をもらった当日に、「体調の確認」ということで電話がくる(病院からの情報によってカルテが作成されている)
対応の患者が多いため、正式連絡は後日となり、今回はあくまで「体調の確認」。 体温と酸素飽和度(パルスオキシメータがある場合)を測るよう指示がある。 接触確認アプリ「COCOA」を使用しているかのか確認があったが、「もはや意味をなさないと判断したので削除した」と答えた。
② パルスオキシメータを貸し出してくれる
パルスオキシメータが手元にあるかどうかを聞かれ、ないと話したら「明日になってしまいますが、登録住所へ職員がお届けにあがります」と言ってくれたのでお願いした。 返却については、「落ち着いてからで良いので市内の近隣センターに持っていくか郵送でお願いします」とのことだった。
③ 正式に「自宅療養者」として連絡が来て様々な相談に乗ってくれる
病院より処方された薬の確認(「咳がひどい時は◯時間おきに1日◯錠を◯回まで飲めます」という、かなり突っ込んだ内容までアドバイスしてくれた)。
体温と酸素飽和度、息苦しさなどの体調を確認。「何かあれば、すぐに連絡ください」と言ってくれた。
④ 自宅療養者への配食の手配
正式に保健所から連絡が来たときに「3日後になってしまいますが、ご希望の方には配食の手配をしています」と言われ、お願いをした。 「着く直前に配送業者から電話がありますので、必ず出てください」とのことだった。
⑤ 自ら、毎日10:00前後(9:30〜10:00)に1日1回、健康観察の電話を入れること
「名前」「健康観察です」と切り出せば、誰でも分かるようになっている。
保健所の方から電話がかかってきた時もあった。
具合が悪すぎて電話できなかったとき、酸素飽和度が低かったとき(92%)、数時間後に電話がかかってきた。
⑥ 送られてくる書類(現在混んでいるので発行までに1ヶ月ほどかかる)
感染症法に基づく通知により、
・就業制限通知書:感染症の予防のため就業を制限するもの(陽性と診断された日)
・就業制限解除通知書:就業制限を解除するもの(療養が終了した日)
・入院勧告書(入院した方のみ):入院日
が郵送で届くとのこと。また、「消毒命令書」というものが来るらしいが、まだ来ていない。
これらの書類は、新型コロナウイルス感染症にかかったことの証明として、生命保険会社等の手続きに使うことができる。
(ちなみに、生命保険会社と話したら、入院だけでなく、自宅療養部分についても保険給付の対象になるとのことだ)
⑦ 濃厚接触者についての説明
潜伏期間14日間となり、不要不急の外出は避け自宅待機。家の中では、感染者と濃厚接触者の部屋など分けること。 濃厚接触者に症状があらわれ、結果として陽性になったら、家の中で部屋を分ける必要はなくなる。 陽性になったら10日間療養。
⑧ 入院できる病院の確認と手配
・貸し出してくれたパルスオキシメータ。酸素飽和度92%になっているのが今見ても恐ろしい。
・自宅療養のため配食してくれたもの
・実際に届いた配食。外に出られないし具合も悪いので本当に助かる
・ゴミ用のビニール袋や手袋などの衛生用品も
まとめ
現在の新型コロナウイルスは指定感染症になっているため、普段の病院のかかり方とは違ったり、保健所が関係してきたりする。
感染の疑いが出てきた時点で、どのようにしたら良いのか事前に調べていたが、細かいところで分からなかった部分もあり、不安も出てきていた。
新型コロナウイルスは、まだまだ猛威を奮っている病気で、誰でも感染する恐れがあるので、事前に大まかな流れだけでも把握することは安心につながる。
少しでも、この情報が役立てばと思っている。
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