前回まで、「ついに新型コロナ感染しました(発症から自宅療養まで)」を書いたが、ついに「入院」となった。
プライバシーなどの観点からも、院内の撮影や録音とSNSなどの投稿は厳禁なので、具体的な病院名や場所などは記さない。
状況などだけについて書いていく。
嘔吐しながらも何が起きているのか分からない
【10日目】8月27日(金)体温37.0度、酸素飽和度92%(酸素濃度が低くなってきた)。
改めて見ると、酸素飽和度が今までで一番低くなっている。この時にはまだ今後どうなるのかは分かっていない。
保健所への健康観察の電話をする余裕もなく寝ていた。後にスマホを見たら保健所から何回か電話がかかってきていたが、折り返す元気もなかったのでしなかった。
すこぶる調子が悪いのでベッドで睡眠をとっていたが、11:30ごろに突然なことが起きた。
気づいたら床に四つん這いになって嘔吐していた。それまではベッドで寝ていたのに。本当に突然だ。自分でも何が起きているのかわからなくなっている状態だった。
「ついに終わるか……あっけないな」
と本気で思いながら嘔吐し続けていた。
ついに入院へ
家族が保健所に電話をしてくれた。
「そちらで対応できないなら、救急に要請してもいいですか?」
「え?」
「救急車を呼んでも良いですか?」
と話したら、
「上席に確認とるので待って欲しい。受け入れの病院なども確認する必要があるので」
と言われ待ち。
程なく、入院できる病院が見つかり、入院の準備。ぐったりしながらも、少々落ち着きカバンに荷物を放り込む。
自宅から持っていったもの
ボックスティッシュ(1週間もたなかった)、アルコールスプレー、口腔ケアセット(歯ブラシ&歯磨きのトラベルセット、リステリントータルケア)、髭剃りセット、不織布マスク(ボックス)、お薬手帳(普段服用の薬と共に病院にて完全管理するため、自分の持って行った薬は使用せず)、スマホ、ポケットWi-Fi(病院のWi-Fiは弱いと言われ)、PC、各種ケーブル類、健康保険証、天然水(2リットル)、お茶(500ml)
とにかく、不足があってももうどうでも良い状態だ。ちなみに、病院でレンタルしているものと購入しているものは以下の通り。
病院でレンタルしているもの
寝巻き、下着、タオルセット
病院で購入しているもの
ボックスティッシュ(1週間もたなかったので病院で追加購入)、天然水(550ml)、麦茶(650mlを毎日買いまくり)、シュガーレスのど飴(麦茶ばかりだと口の中が乾いてくるのと、喉の痛みから気管支炎になりやすい体質のため)
13:30〜14:00の間に病院の駐車場に着いたら総合受付に電話してくださいと言われるも、30分間繋がらない。感染者本人なので、もちろん歩いて窓口には行けない。
医療機関紹介者用の電話に掛けてなんとか繋がり隔離病棟へ入ることができた。
ICU部屋へ入る
早速、コロナのICU病棟へ入り、身の回りの荷物は棚などへ。カバン、着てきた服、帰宅時の服はそれぞれビニールへ入れて病院側へ預ける。
その後、すぐにCTを撮りに行く。CT撮影室までは、袋に包まれた車椅子に入り運ばれていく。その袋には緊急事態に備えられており、酸素ボンベが繋がれていた。
撮影室までの道は、各職員が何人も別ルートに外れないようにパーテーションなどを区切るために立っていてくれている。
医療従事者はもちろん完全防備の防護服、ヘアキャップ、ゴーグル、フェイスシールド、マスク、手袋、手袋の隙間がないようにテープで貼っていた。
CTを撮り終えたら、また同じように袋に包まれた車椅子で病室前まで戻っていく。
CTの結果は、結局「肺炎」になっていた。この時点で「中等症2」との診察だ。
こればかりは自己診断では本当に分からない。急変していつ逝っても本当に分からないものだと思った。
点滴で抗ウィルス剤の投与、飲み薬、酸素吸入。酸素飽和度が下がって来てしまったのでステロイド剤も追加になる。ステロイド剤を投与すると血糖値も上がるので、飲み薬とインスリンの注射も併用(2本)。血糖値も1日3回、指の先に針を刺されて計測。
酸素飽和度も機器を指につけて、24時間モニタされる。これで低くなったら酸素吸入を上げていく。
通常のコロナ病室へ入る
ICUはもちろん、もっともっと重症の患者が入るところなので、次の日には通常のコロナ病室へ引っ越し。退院患者の空きベッドができたからだ。それほどもう、入院は簡単にできないくらい渋滞を起こしている。
トイレは死んでも自力で行きたいので頑張る(頑張って行けるくらいなら大丈夫。本当に行けない状態を実際に親で見ているから)。
トイレは感染予防のため、入る前に手の自動アルコール消毒。また、自分で触る全て(ドア、フタ、洗浄ボタン、便座)をアルコール消毒して使い、手洗い場も含めて全て使用後もアルコール消毒。
さらにトイレ出るときも手指のアルコール消毒。
自衛のため、ペーパーを1枚持って、病室に入る前にアルコールでドアノブを消毒するようにした。
まとめ
自宅療養から一気に入院まで行きました。1日の中でも体調が良い・悪い時間帯があり、本当に油断ができない体験をしています。
今回のコロナ報道でもよく「急変した」との言葉を見ますが、自分で体感するまでどのようなものかは本当に分からない。
次回は「入院中の経過」です。
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