以前、マインドフルネス・グループに参加するということで概要を書きました。
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今までは、一つのことに集中するのではなく「マルチタスク」「並列処理」を意識して行なってきました。
そのため悩みがあると、まったく考えなくても良いシーンでぐるぐると考えすぎてしまいます。例えば食事、入浴、電車の中、歩いているとき、ベッドの中に入ってまで。特に寝室内でこれが始まると眠れなくなり、昼間の活動にも支障が出てきてしまいます。
特に仕事のことを考えるとキリがない・・・。
これではストレスによってカラダの不調につながってしまうのもうなずけますよね。
必然的に「マインドフルネス」をオススメされるわけです。
この「マインドフルネス・グループ」での体験をまとめてみたいと思います。
マインドフルネス開発者
1979年にジョン・カバットジンが、マサチューセッツ大学メディカルセンター内のストレス・クリニックで「ストレス対処およびリラクゼーションプログラム(Stress Reduction and Relaxation Program : SR&RP)」という8週間のプログラムを10年におよぶ臨床体験によって開発し、継続的に開催されているものです。
意識を傾ける
対象を「自分自身」として、「今この瞬間・現在に意識を向ける」ということを目的としています。
未来や過去はとにかく横に置いておいて、「今この瞬間」を手に入れるよう訓練していきます。
そのため人間活動に必須の「呼吸」などを使い、五感と身体感覚に対して注意集中力を高めていきます。
無意識からの転換
普段の生活では自分自身に起こっていることには、いちいち注意を向けることはしていません。これを無意識(自動操縦モード)と言います。生活全てが無意識ばかりだと、自分自身への気づき(自分に起こっていること)がなくなり、自己制御もできなくなって来てしまいます。
そこで、マインドフルネスによって注意集中力を高める練習を継続的に行うことによって、深い洞察力などの力を身につけていきます。
「やっかいごとだらけの人生」の対処
ここでの「やっかいごと」とは、誰もが経験するストレスを意味します。そのときに「何ができるのか」ということを広げていきます。
その方法というのが、
Pay Attention、Becoming Aware(注意を払う、気付く、意識を傾ける)
ということを行なっていきます。
瞑想は気がむけば行なってきました。しかし、マインドフルネスという体系としては初めてなので、しっかりと体験していきたいと思います。
「普段やらない」ことを行なうときに必要なことは「コミットメント(自分との約束ごと)」が最も重要になるとのこと。講師の先生によると「おだやかな好奇心」という表現を使っていらっしゃいました。
これを少しずつ、他の参加者の方々と一緒に進めて上げって行くグループということです。
今回行なったこと
①1時限目:「マインドフルネス低減法」
・呼吸瞑想法(10分間)
:自分自身の呼吸に集中していきます。まだまだ慣れていないので、様々な雑念が浮かんでは消えを繰り返してしまいます。今現在では、これは全く悪いことではなく、それも含めて自分自身の中に起きていることを見つめ続けていくことが重要ということ。
・マインドフルイーティング
:今回はレーズンを使って行なっていきます。レーズンを手に取って、どのような形なのか、色やシワなどを丹念に観察していきます。手で感触を確かめていき、口元に持っていった後に口の中へ入れて食べていきます。味や歯触り舌触りなどの食感、唾液のでかたなど。普段とは違った、「五感」を使って体験していきます。
②2時限目「マインドフルネスヨガ」
アロマの香りが漂い、かなり薄暗い中でヨガを体験していきます。ヨガ・ボディスキャン・瞑想を伴っていくので、とても心地よいリラクゼーションを体感でき、自分のカラダを制御できるようにしていきます。
よくある質問として
Q. 「不安なときや落ち込んでいるときにやって良いのか」
A. まずは落ち着いて安心できる状態、またはそれに近い状態のときに練習した方が良い
ということです。
また以前、別のクラスで1時限目のマインドフルネスだけを体験していた時期があり、体調不良で休んでしまったことをドクターに話したら、「マインドフルネスは体調が悪くても、少々ムリをしてでも出たほうが良いかもしれない」と言われたことがありました。
まぁ、少しでも「行動」として行なっていっても良いのかもしれません。
「うまくやろう」としない
地道な練習が必要となります。「うまくやろう」とすると、できないときに落ち込んでしまったり、自己肯定感も低くなり止めてしまうこともあります。
しっくりこないことも多いと思いますが、毎回の新たな体験や、その時その時の自分に注意を傾けて行くことが大切ということでした。