職場や学校などの友人・知人関係、親子や夫婦・嫁姑などの家庭関係。
それ以上に様々な人間関係のしがらみで、上手に悩めず辛い日々を過ごす毎日。
その人間関係で体調を崩す方が多くいらっしゃいます。
心療内科に行くと、広々とした待合室が満席。
立って待っている方も多くいらっしゃいます。
それほどまでに、様々な悩みによって、心だけでなく体にまで影響を及ぼしてしまう問題が存在しることは確かです。
人間関係をどのように見ていくか
様々な問題がある中で、「人の悩みの8から9割は人間関係」と言われています。
自分の気持ち、相手の気持ちなど、目では見えないものが多くあります。
それを「見える化」して、偏ってしまった考え方を「バランスの良い考え方」に変えようという手法があります。
私が学んで実践しているのは3つ。
・リアリティセラピー(現実療法。選択理論心理学をベースとしてカウンセリング手法)
・認知行動療法(認知をとらえ、バランスの良い考えを学び身につけていく手法)
・来談者中心療法(クライエントが自分の話をしていくことで、自分自身に気づきが起こる手法)
です。
今回は、この中の「認知行動療法」の本をレゾナンスリーディング (25分42秒)で読みました。
著者はどんな人?
この本を書かれたのは、石川千鶴(いしかわちづる)さん。
実は、私が認知行動療法関連の認定資格をいただいたカウンセラー師匠のお一人です。
ハートフルライフカウンセラー学院の学院長。
そして、日本推進カウンセラー協会の理事です。
大学院卒業後に大手の通信会社に入社した、完全理系な方です。
「理系」というのはご本人自身もおっしゃっていますが、論理的な方ですね。
だから、人間関係の書籍なのに「5つの公式」なんて数学的なタイトルになっています。
実は、私は算数・数学が苦手&キライですが、先生が出版したので気になって購入(笑)。
「3つの思考タイプ+5つの公式」だけのシンプル構造
私たちが学院で習った内容を、専門用語を誰でも分かりやすく比喩を使いながら書かれています。
重要な部分の構成は、
「3つの思考タイプ」と、その偏った考えをバランス良い考え方に変えるヒントとしての「5つの公式」
の2つ。
3つの「思考タイプ」
自己否定タイプ : 何でも「自分」のせい
他人否定タイプ : 何でも「他人」のせい
世の中否定タイプ : 悪いのは「世の中・社会」
認知行動療法はいろいろなやり方がありますが、すごく簡単に示すと、
出来事 → 「★考え:自己否定or他人否定or世の中否定(andで混ざっていることも多い)」 → 「 感情」 → 「行動」
で、この「★考え」の部分に対して「5つ公式」を使ってバランスの良い考え変換して、感情を良い方向にしていくということです。
「5つの公式」
公式1 : 脳内ばあちゃん
(慰めの言葉をかけてもらうとしたら?)
公式2 : 他人事
(他人が同じように悩んでいたらどんな言葉がけをする?)
公式3 : 損得勘定
(悩みから得られるメリット・デメリットは?)
公式4 : 過去の体験
(過去の同じような悩みで、乗り越え対処したことは?)
公式5 : 未来・ミラクル志向
(10年後の自分なら、ここで奇跡が起こったらと想像してみる)
「他人と過去は変えられない。変えられるのは自分だけ」
他人を変えたり動かそうとしても、その人が「変わりたい」「動きたい」と思わなければ変化は見られません。
過去にしても、起こってしまったもの。
時間は巻き戻せません。
よく、「上司から延々に過ぎたことに対して言われ続けている」という状況はありませんか?
先に出た「3つの思考タイプ」により、思い悩んでしまっているとき。
ぜひ、思考の部分を「5つの公式」を使って自分自身を癒しながら、効果的な方法を見つけて行って欲しいと思います。
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